https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000176.000067788.html

概要

武蔵野大学は、学生や非常勤講師のために「学内ChatGPT」を開発し、学内システムやICT機器に関する質問に対応しています。このプロジェクトは、以前同大学が使用していたシナリオ型チャットボットの限界を超えるために、生成AIを用いて実施されました。開発にはMicrosoftのAzure OpenAI Serviceを利用。実際の利用者数はまだ数百人程度ですが、学生の満足度は高まっています。

特徴

  • 課題・導入経緯
    • 武蔵野大学では、2022年度にPCのBYODを始めたことをきっかけに、AIを使わないシナリオ型のチャットbotを導入
    • ICT環境に関する学生からの質問に答える用途で使っており、1年間で約1万件の質問があった
    • しかし、事前に想定した応対以外はできないシナリオ型だったこともあり、学生からの多様な質問に対応し切れる訳ではなく、結局は職員に相談がいき、満足な効果が得られていなかった
  • 実装方法
    • 「Azure OpenAI Service」の利用により、セキュリティ対策と利用者のプライバシー保護など安全性を配慮
    • 大学生約1万人に加え、まだ学内のICT環境に不慣れな非常勤講師など約1500人向けに提供(11月1日時点)
  • 効果(または見込み)
    • 提供開始から約3カ月たった11月1日時点では利用人数は数百人程度。今後の入学シーズンなどに向け利用は増える見通し
    • 将来的には利用者との対話履歴や蓄積した個人データを活用し、パーソナライズされた情報の提供やアドバイスを行う“AI-Ready-University”を実現する
  • 参考リンク
  • “学内ChatGPT”で学生1万人からの問い合わせに対応──武蔵野大学が生成AIで挑戦 取り組みの現在地
  • 【武蔵野大学】国内大学で初!生成AI搭載のICTヘルプデスクチャットボットが誕生